理事長挨拶

社会から求められる「広範な知識」と「高度な技術」を有する診療放射線技師を育成します

理事長 上田輝久

学校法人島津学園は、日本初の医療用エックス線装置を開発した島津製作所社長2代目島津源蔵が、わが国初の診療放射線技師の養成校を開講したことを源としています。1927年(昭和2年)の建学以来

「品性を陶冶(とうや)し有為(ゆうい)の技術者を養成する」

の精神のもと、「医療科学に関する高度の知識及び技術について教育・研究するとともに、品性を陶冶し、国民の保健医療の向上に寄与できる有為の医療専門職の人材を育成する」という理念を信条として人材を養成しており、昭和3年に初めての卒業生を送りだしてから今日まで、本学で学んだ多くの卒業生が医療従事者として医療現場の最前線で活躍しております。

本学は95年以上の長い歴史を歩んで参りましたが、その間一貫して目指して来たのは社会の様々な場において活躍することのできる人材を育成することです。そのためには、技術者としての知識向上や技術を磨くことのみならず、感性や創造力を磨き上げる、人間教育が必要になります。本学が大切に守ってきた人格陶冶は、医療従事者として生きていくために必要となる専門職としての意識、責任、倫理観を育てるものと考えております。
人生100年時代と言われる時代になり、ますます予測困難となる時代をどう生きていくのかが重要になり、医療の進歩は今後さらに加速していきます。そのような時代の変化に柔軟に対応し、社会から求められる「広範な知識」と「高度な技術」を有する診療放射線技師を養成することが本学の使命です。卒業後も自己研鑽を惜しまず、高い専門性と強い情熱を持った技師の養成をすべく、創設以来の歴史と伝統を守りつつ、更なる成長を目指して、教職員一同これからも努力していく所存です。
今後とも皆さまのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

学校法人 島津学園
理事長 上田 輝久