青野ゼミ3年生考案「中学生向け放射線教材」が「放射線教材コンテスト」で最優 秀賞など4つの賞を受賞!

青野ゼミの学生たちが制作した「中学生向け放射線教材『ラジトレ』」が、「2024年度放射線教材コンテスト」において、全国16校・213件の応募の中から、最優秀賞を含む4つの賞を受賞いたしました!本コンテストは、放射線に関する正確な知識や技能を広め、教育現場での放射線教育を推進することを目的に行われており、4賞の同時受賞はコンテスト初の快挙です。

「2024年度放射線教材コンテスト」で最優秀賞を含む4冠を達成

ゼミ活動にて学生たちが制作した作品『ラジトレ』は、放射線や医療に関する知識を中学生にも楽しく学べる工夫が凝らされており、その教育効果の高さと新規性が大きく評価され、最優秀賞を含む以下の賞を受賞いたしました。
さらに、「日本科学技術振興財団理事長賞 特別賞」は、12月27日(金)に開催された「放射線教育発表会」でのプレゼンテーション後、発表会来場者による投票で選ばれたもので、実用性や発表の質が認められた結果です。

ラジトレ放射線教材が最優秀賞を受賞した表彰式の様子

【受賞した賞】
1.    最優秀賞
2.    全国中学校理科教育研究会特別賞
3.    NPO法人放射線教育フォーラム特別賞
4.    日本科学技術振興財団理事長賞 特別賞

【教材名】『ラジトレ』で楽しく放射線と医療の知識を身に付けよう!

【受賞メンバー】青野美幸ゼミ3年生(辺土名さや、水本千尋、山下泰大、和田愛海 指導教員:青野美幸)

『ラジトレ』は、放射線をテーマにしたオリジナルカードゲーム教材です。ゲーム性やイラストを取り入れることで、一見難解に感じる放射線というテーマを、楽しみながら学べる内容に仕上げています。主体的に学びながら知識を深められるよう工夫されています。

『ラジトレ』ルールブックはコチラから▼▼放射線教育カードゲーム『ラジトレ』のゲームカード。中学生が楽しく学べる教材

学生コメント

ゼミメンバーの中では渉外担当として、近隣中学校の先生方や大学の教職員、ゼミ生との連絡調整を行いながら、カードゲーム教材の改良や文章作成を進めました。授業内で使いやすく、安全で楽しく放射線を学べる教材を目指し、デザインや内容に工夫を重ねた結果、発表会で審査員から高い評価をいただきました。この約4ヶ月間の活動は大きな喜びと学びの場となり、今後もこの経験を糧に努力を続けたいと思います。この成果は、多くの方々のご指導と支えのおかげで得られたものであり、心より感謝申し上げます。(辺土名さや)

ゼミ活動として放射線教材コンテストに応募し、中学生向けのカードゲーム形式の教材作成を考案し、中学校でのテストプレイや意見収集を経て改良を重ねて一つの教材を作り上げることができました。最優秀賞を含む3つの賞を受賞したと伺った時にはとても嬉しかったです。放射線教育発表会では、実演を通じて教材の意図や内容を多くの方々に説明し、観衆からの質問にも対応しました。その結果、日本科学技術振興財団理事長賞も受賞し、合計4つの賞を獲得できました。ゼミ生4人で試行錯誤を重ねた初めての挑戦は、大きな成果と充実感を得られる貴重な経験となりました。(水本千尋)

放射線教育をテーマにゼミメンバーと一緒に、教材と資料の作成、中学校で授業を実施するなど試行錯誤の末、納得のいくものを完成させることが出来ました。その結果、最優秀賞を受賞し、さらに東京で行われた「放射線教育発表会」で理事長賞含む合計4つの賞を同時受賞でき、これまでの取り組みと発表内容が高く評価されたことを光栄に思っています。この経験を通じて、発表や意見交換を通じたコミュニケーション能力や文章作成能力の向上を実感しました。ゼミメンバーと協力して目標を達成したことは貴重な経験となりました。(山下泰大)

中学生向けの放射線教材として、『ラジトレ』を作成し、放射線教育発表会において最優秀賞を含む4つの賞を受賞することができました。中学生が楽しく学べることはもちろん、放射線教育を行う教員の方が使いやすいように何度も改良を重ねました。発表会での教材紹介、実演では緊張もしましたが、多くの方からお褒めの言葉をいただき、とても嬉しかったです。当日の投票で決まる理事長賞受賞は、私たちの教材作成に対する熱意が伝わったためと感じています。ゼミメンバーと目標達成に向けて努力したこの期間、多くの貴重な経験を得ることができました。(和田愛海)

中学生が『ラジトレ』の放射線教育カードゲームをプレイしている様子

▪担当教員より▪
青野ゼミでは毎年、社会貢献、STEAM教育、SDGsを研究テーマにし、ゼミ活動を行っています。今回の3年生の研究でも、すべての人が平等に質の高い教育を受けられるようにするためには何ができるかを考え、安価で誰もが簡単に製作できる放射線教育の教材を考案しました。(SDGsでいえば「質の高い教育をみんなに」、「産業と技術革新の基盤をつくろう」に該当します。)
今回の教材製作にあたり、京都府南丹市立園部中学校の2年生、3年生だけでなく幅広い年齢層の方が教材のテストプレイに複数回協力してくださいました。多くの人の手を借り、皆で大きなことを成し遂げるという貴重な経験ができたことに心より感謝しています。
今後も、自分には関係のない、会ったこともない誰かのために何ができるかを考え、行動できる人であってほしいと願っています。

なお、本活動は島津奨学金:学外活動奨学金(学会参加)制度で支援しております。

「放射線教材コンテスト」とは

公益財団法人日本科学技術振興財団が主催し、放射線に関する知識・技能の普及啓発や小・中・高等学校等における放射線教育の普及を目的に、放射線(教育)を学ぶ大学生等が考えた放射線教材作品の中から優れたものが選ばれるコンテストです。