専門知識を深める「解剖学特論」—独自の取り組み紹介
本学では、診療放射線技師として必要な解剖学の知識をより深く、実践的に学ぶため、3年次に「解剖学特論」という専門科目を設けています。この科目は、座学に加えて、実習見学や模型作成などを通じて、立体的な理解力と医療倫理の学びを深めるものです。解剖学は診療放射線技師にとって、もっとも基本となる必要不可欠な学問のため、解剖の知識を確実なものにする目的で行っています。
● 5月「解剖学実習見学」
2025年5月17日には、他大学の協力のもと、実際の解剖学実習を見学する機会が設けられました。
医師・歯科医師にしか認められていない現場に触れることで、学生たちは教科書では得られないリアルな学びを体感しました。
この講義では、画像作成に必要な人体の構造を立体的に把握する基礎を身につけることができ、医療倫理についても学ぶことができます。
● 6月「冠動脈模型作成」
2025年6月7日には、複雑な冠動脈の3次元的な構造を理解することを目的に、冠動脈解剖図作成及び冠動脈模型作成を行いました。
空間的な把握力や画像診断への応用を意識したこの授業は、診療放射線技師に必要な視点を養うことを目的としています。
本講義を履修することで、人体各部位の大きさや構造とその機能を理解するとともに、臓器の位置関係及び相互作用を理解することができます。

診療放射線技師を養成する大学として、本学では技師に求められる専門知識を追求する特徴的な科目を開講しています。