Vol.83滋賀県
医療の現場で活躍するための基礎をしっかり学ぶことができた
朝倉 未来さん(2021年卒)
済生会滋賀県病院 勤務
「滋賀県立草津東高等学校 出身」
取材日 2023/12/8
手厚いサポートを受けて、第一志望の病院に就職
就職先を考えた際、私はさまざまな患者さんや疾患に携わりたいと考えていたので、ある程度、規模の大きい総合病院で、三次救急に指定されている病院であることを軸にして就職活動を行いました。就職活動中は、とにかく先生やキャリア支援室の職員さんに相談してアドバイスをいただくことで、自分が「どのように働きたいのか」といった将来像が明確になったと思います。そして、履歴書や小論文の添削、面接のシミュレーションなどをしていただいたおかげで、第一志望だった病院に就職することができました。
私が勤務している病院の放射線診断部門は、CTやアンギオなどさまざまな班にわかれていて、入職2年目の今はすべての班を経験して基礎を固めているところです。働きはじめて感じるのは、本当に数多くの疾患があり、同じ疾患であっても患者さんの状態に応じて、私たちが行う検査も対応する必要があること。特に当院は重症の患者さんも多く、多角的な検査が求められます。こうした力を身につけるためには、「基礎の基礎」を大学でしっかりと学ぶことが大切だと思います。
わかるまで教えてくださる先生の存在が大きな支えに
実践的な技術を学生時代に学ぶことの大切さがよく言われますが、個人的にはそれと同じくらい知識を覚えることも重要だと感じています。特に解剖学の授業で学んだ知識はとても役立っています。こうした知識を学生にもわかりやすく教えてくださる先生がいらっしゃることは、京都医療科学大学の特長です。
また、先生と学生の距離感が近い点も特色のひとつ。私は授業でわからないことがあると、すぐに先生のところに行って質問するようにしていました。時には同じことを何度も質問することもありましたが、いつも丁寧に説明してくださったので心強かったです。私は優等生ではありませんでしたが、普段から普通に勉強していれば国家試験に合格できたので(笑)、先生やカリキュラムが優秀なのだと思います。
学びは、働きはじめてからが本番。大学での学修はそのための助走期間といえるでしょう。診療放射線技師は検査を通じて、診療科を問わず、さまざまな患者さんの健康に貢献できる素晴らしい職業なので、これから京都医療科学大学で学ぶみなさんも目標に向かってがんばってください。
友だちとの交流がかけがえのない宝物
入学前は課題などで忙しいイメージがあったのですが、意外に自由な時間が多くてびっくりしました。クラブや同好会の活動も活発で、私はバドミントンクラブに入っていました。当時はかなりのんびりした雰囲気で、バドミントンよりも友だちと話すことに夢中になって、一度もラケットを握らず帰る日も(笑)。そういった思い出はかけがえのない宝物になっています。学生にとっては学業がいちばん力を入れることではありますが、キャンパスライフも楽しんでほしいと思います。