Vol.81 京都府

実習で理想の職場と出会い、就職するため積極的に行動

小谷 静也さん(2018年卒)

京都府立医科大学附属病院 勤務
「京都府立南陽高等学校 出身」

取材日 2022/10/7

在学中はベトナムでの海外研修、資格取得、学会参加などさまざまなことにチャレンジ

就職について具体的に考え始めたのは、2年次の臨床実習の時です。それまでも、幅広い知識と技術を身につけるために、大規模病院か大学病院で働きたいという漠然としたイメージはもっていたのですが、実際に臨床実習で訪問した京都府立医科大学附属病院の明るく活気がある雰囲気に惹かれ、「自分もここで働きたい」という具体的な目標ができました。
それからは、自分が希望する病院に就職するためには何をしなければならないかを意識するようになり、毎日の学修に加えて、第1種放射線取扱主任の資格取得や海外研修、学会への参加などさまざまなことにチャレンジしました。特にベトナムでの海外研修は刺激的な経験となり、3年次と4年次に参加。2回目の海外研修では、医療現場で活躍されている方々とお話しさせていただく機会をつくっていただき、就職活動においても有意義な時間を過ごすことができました。

大学でしっかりと基礎を学び、現在はアンギオ、CT検査を担当

卒業後は希望していた病院に就職し、放射線技術課で主にアンギオ(血管造影検査)やCT検査、造影CT検査を担当しています。日々働くなかで感じるのは、知識や技術に加えて、コミュニケーションの重要性です。アンギオ(血管造影検査)では医師をはじめとするさまざまな職種の方とチームで取り組み、チームの一員として互いに声を掛け合うことが不可欠ですし、患者さんとお話をして不安を和らげるのも大切な仕事です。診療放射線技師にとっては毎日行う検査であっても、患者さんにとっては大きな出来事の一つなので、流れ作業にならないよう丁寧に対応するように心がけています。こうした取り組みを通して自分のスキルが検査や治療に役立ち、患者さんの回復につながることにやりがいを感じています。
このように自分が目指していた仕事に就けたのは、京都医療科学大学での学びがあったから。特に専任教員には医療現場で活躍されていた医師や診療放射線技師の方々が沢山おられ、資格取得だけではなく働き始めてからも役立つ知識を教えていただけることが特長だと思います。

今、もう一度受けたいと思う授業がたくさんある

診療放射線技師として働き始めて5年近く経ちますが、振り返ると、京都医療科学大学の良いところはたくさんあります。ひとつは、授業内容が充実していること。在学中は気が付きませんでしたが、1年次から開講されている基礎科目から専門的な実験実習科目、また総合研究などの総合科目、すべての授業が実際に現場で役立つものばかりで、もう一度受けたいと思う授業がたくさんありますね。もうひとつの良いところは、学友会をはじめ卒業生のネットワークの幅が広いことです。学友会の協力による就職懇談会も毎年開催され、自分が希望する就職先へ出会うきっかけになるので、この大学に入ったらぜひこのネットワークは上手く活用して欲しいです。