Vol.80 京都府

働きはじめてから、大学で学んだ知識がつながっていく

大沼 稜さん(2018年卒)

京都桂病院 勤務
「京都府立北嵯峨高等学校 出身」

取材日 2022/12/17

臨床で求められる応用力の基礎を大学の実験で修得

中学生の時に大きなケガをして、レントゲン検査を受けたことが診療放射線技師という仕事に興味を持つようになったきっかけです。それから少しずつ興味が憧れに変わり、本気で目指すことを決意しました。京都医療科学大学に進学したいちばんの理由は、島津製作所がサポートしている点です。私の在学中に校舎をはじめ装置も最新型に。当時、実験室に入室したときにも感動しましたが、先日、オープンキャンパスで久しぶりに母校を訪れたときにも、実験室には感動しましたね。いろいろな現場を知った今、病院で使われている装置よりも新しい装置が揃っていることに改めて驚きました。
さらに京都医療科学大学は少人数制なので、こうした装置を使って学内実験する際、全員が装置に触れることができる機会が多いことも特長です。医療現場では知識を応用することが求められますが、在学時に実験を通じて学んだことが入職後でもすごく役立っています。

小論文や面接の対策など就活では手厚いサポートを受ける

新卒で就職した病院で長く働きつづけたいと考えていたので、就職活動では自分に合った雰囲気の病院であることを重視しました。また、患者さんとしっかり向き合いたいという希望があり、地域に根ざしていて、患者さんと距離が近い病院などがいいなと思っていました。京都桂病院を見学させていただいたところ、職員のみなさんが笑顔でイキイキと働かれていることに感銘を受け、「ここしかない!」と感じたんです。当院の採用試験には小論文があったため、大学の小論文講座を受講し、基礎から学びました。その他にも面接練習を何度していただき、希望する病院に就職できました。今でもこの手厚いサポートには感謝しています。
新人の頃は、覚えなければいけないことが多く大変でした。特に知識と実践をつなげるのがむずかしかったですね。でも今は経験を重ね、少しずつ大学で学んだ知識が点から線になっていきているところです。京都医療科学大学は就職に強いだけでなく、就職後にも活きる学修ができるところも強みだと実感しています。

まわりの影響を受けて自然と学修意欲が高まっていった

京都医療科学大学の学生は、オン・オフのメリハリがしっかりしている人が多い印象です。1年次はのんびりとした雰囲気なんですが、専門基礎科目が加わる2年次になると意識が変わるんです。少人数制なので、誰か一人がやる気になると自然にまわりも影響されて、気がつけば「みんなで頑張って合格しよう」という雰囲気になっていました。こういう一体感は、学年問わず京都医療科学大学の学風だと思います。資格を取ってからも勉強は不可欠なので、こうした学ぶ姿勢を身につけられたことも大きな財産です。