Vol.38 宮崎県
最新機器を活用して専門性を高め、自分自身の成長にもつなげていきたい
佐々木 孝嗣さん
宮崎大学医学部附属病院 放射線部 勤務「私立 宮崎第一高校出身」
取材日 2014/3/20
診療放射線技師になろうと思ったきっかけは?
私が高校生の頃に、妹が「脚長差」という軽度の障害でこの病院(宮崎大学附属病院)に検査に来ました。そのときに初めて、妹から「レントゲン撮影をしてくれた方にとても良くしてもらった」と聞き、興味を持ちました。大学には診療放射線技師という仕事がどんなものかよくわからず入学しました。
京都医療科学大学を目指したきっかけは?
もともと京都が好きで大学生活を送りたいと考えていたので、京都で診療放射線技師を目指せる京都医療科学大学を選びました。大学のある園部は大好きなので、卒業してからもときどき遊びにいっています。自然がたくさんあっていいところです。地元の宮崎と似ていて安心感がありました。文化祭の時期には地元の子供たちを招いて科学実験をしたりして地域交流もさかんに行なっていました。
仕事の内容
入職2年目からは、MRIの担当をしています。MRIはCTよりも体の断面像がはっきりと見えるので、病変なども見つけやすい特徴があります。将来的にはこの分野で専門的に研究をしていきたいと考えています。機器工学や医学についての研究はもちろんですが、MRI検査は撮影時間が長いという特性があるので、「撮影条件を早くする」というMRIの性能についての研究をすることで、患者さんに与える精神的負担を軽減することができると思っています。
後輩たちへのメッセージ
大学で勉強した「一般撮影」の授業はとても役に立っており、病院でも1年目から即戦力として活躍することができました。今思えば、特に医療機器の原理的なことをもう少し詳しく勉強しておけばよかったなと思っています。医療機器はどんどん進歩していきますが、大学ではそのベースとなる知識を学ぶことができます。これから診療放射線技師を目指す人たちには国家試験対策だけではなく基礎からしっかり勉強してほしいですね。