Vol.63 宮崎県

診療放射線技師とは、「コミュニケーション力」が重要な仕事です

佐々木 典美さん

宮崎大学医学部附属病院 放射線部 勤務「私立 宮崎第一高校出身」

取材日 2018/2/21

診療放射線技師になろうと思ったきっかけは?

私自身、成長期に見られる「脚長差」という軽度の障害になり、高校生の時は、診療放射線技師の方々に何度も撮影して頂いていました。この「私の体験」がきっかけで4歳年上の兄が、診療放射線技師を目指し、京都医療科学大学へ進学したことが、この大学との出会いでした(Vol38.佐々木 孝嗣さん)。兄が大学に進学したことで、私にとって診療放射線技師という仕事がより身近なものになり、さらに兄のもとへ遊びに行った際、この学校の方々に良くして頂いたこともあって私も京都医療科学大学に進学することを決めました。

学生時代の学びについて

京都医療科学大学の先生方は、実際に臨床現場を経験した方々ばかりで授業中にその時の話を交えて授業をしてくださった事が印象に残っています。就職後も先生のお話を思い出して現場で活かすことも多いです。私の場合は、授業で先生が「私はこんなふうに撮影して楽だったよ」などと仰ってたことを教科書にメモしていたので、実際に入職1年目の時はその教科書を開きながら撮影していました。どの先生方も放射線に関する授業を担当されているので、わからないことがあれば、すぐに聞けますし、廊下で話しかけてくださったりもします。先生と学生との距離がとても近いので楽しく充実した学生生活が過ごせました。

仕事のやりがい

この仕事をする上で一番気を遣っていることは「患者さんとの接し方」です。大学病院は既に病気が見つかり、さらに精密な検査を受けるために患者さんが通院される場合が多いです。病気が見つかったことで、神経質になっている患者さんへの声かけの仕方などに配慮するコミュニケーション力が必要です。患者さんと上手にコミュニケーションが取れて、綺麗な画像を撮影し、その画像で医師が診断を行います。回復される患者さんの姿を見ると喜びや、自分の仕事へのやりがいを感じます。

これからの目標

地域に密着した病院への就職を希望していたので卒業後は地元宮崎の大学病院に就職し、今年で4年目を迎えます。現在の仕事は一般撮影からCT、アンギオ(血管造影)、MRI、マンモグラフィ検査など多岐に渡っています。今はまだ業務を覚える事に必死ですが、先輩方に1つずつ丁寧に仕事を教えて頂きながらスキル
アップしていきたいです。