※2022年時点、短大(3年)は設置なし
2023.4.10公開/2024.9.5更新
診療放射線技師は、放射線を活用して検査や治療を行う専門性の高い医療職です。
診療放射線技師だからこそできる業務がたくさんあるため、需要が高く、多くの病院でたくさんの技師が活躍しています。
そんな診療放射線技師になるには、国家試験に合格する必要があります。
診療放射線技師国家試験を受験して合格することで、診療放射線技師として働くことができるのです。こちらでは診療放射線技師になるための国家資格についてご紹介します。
診療放射線技師の国家試験は、毎年厚生労働省によって開催されています。
以下からは、診療放射線技師国家試験の概要について解説します。
診療放射線技師国家試験の試験内容には、次の通りです。
以上のように、幅広い知識が必要になるので、養成学校に通い専門的な知識をしっかり学び、国家試験を見据えて準備をしておくのがポイントです。
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試験の実施年 | 合格率(全体) |
2019年 | 79.2% |
2020年 | 82.3% |
2021年 | 74.0% |
2022年 | 84.7% |
2023年 | 87.0% |
2024年 | 79.5% |
上記のデータは新卒と既卒を合わせた合格率ですが、これを新卒だけに絞り込んだ場合以下のような合格率になります。
試験の実施年 | 合格率(新卒) |
2019年 | 89.4% |
2020年 | 92.2% |
2021年 | 83.0% |
2022年 | 93.6% |
2023年 | 93.6% |
2024年 | 86.3% |
なお、第76回診療放射線技師国家試験の新卒だけの合格率は、86.3%でした。新卒だけに絞り込んだデータの方が、合格率が高いことが分かります。
診療放射線技師が関係する資格には、国家試験以外にもいくつかあります。一例ですが、以下の資格などがあります。自分の興味のある領域やもっと勉強したい分野の資格がある場合や、診療放射線技師としてキャリアアップを目指すときには、関連資格の取得も検討してみましょう。
認定資格 | 認定団体 |
検診マンモグラフィ撮影認定技師 | NPO法人 マンモグラフィ検診制度管理中央委員会 |
磁気共鳴専門技術者 | 日本磁気共鳴専門技師認定機構 |
X線CT認定技師 | NPO法人 X線CT専門技師認定機構 |
放射線治療専門放射線技師 | 日本放射線治療専門放射線技師認定機構 |
救急撮影認定技師 | 日本救急撮影認定技師機構 |
放射線管理士 | 日本放射線技師会 |
医用画像情報専門技師 | 日本医用画像情報専門技師共同認定機構 |
胃がん検診専門技師 | 一般社団法人日本消化器がん検診学会 |
診療放射線技師になるには、国家資格の取得が必要です。また、受験資格を得るには、文部科学大臣および都道府県知事が指定した診療放射線技師の養成学校に入学して、専門的な知識を身に付け、卒業する必要があります。
国家試験の合格率は70〜80%程度と比較的高い水準にありますが、合格のためにはしっかりと対策を取って勉強の時間を確保しておく必要があるでしょう。
この機会に診療放射線技師の資格試験について確認し、必要な準備や情報を把握してみてください。