FOCUS!(フォーカス)診療放射技師への近道 京都医療科学大学
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2022/12/14
診療放射線技師コラム
診療放射線技師とは?診療放射線技師の仕事内容をご紹介します

診療放射線技師とは、放射線を用いた診察や治療を行う医療職です。
医療現場においては放射線を取り扱う専門家として、多くの病院やクリニックで活躍しています。
今後も益々放射線を用いた診察や治療は欠かせないものになるため、診療放射線技師の役割は重要視されるでしょう。
そこでこちらでは、診療放射線技師とはどんな職業なのか、またどんな仕事をするのかといった基本的な部分を解説します。

診療放射線技師とは?

診療放射線技師とは、病気の早期発見・治療のサイクルに欠かせない、病の第一発見者!
病院などで放射線を使用した画像診断および検査、治療業務を担う職業です。
基本的に医師や歯科医師の指示を受けて、その患者さんに必要とされる放射線検査・治療を行います。

病院に勤務して働くことが多く、医師と連携して放射線検査・治療にあたり、病院での担当領域内で活躍しています。

診療放射線技師は、婦人科では乳房X線撮影や骨密度検査、整形外科では一般X線撮影など、専門的な検査や治療を実施するのが特徴です。

そのほか、健診施設で働くこともあります。健康診断の時期には検診車を使って企業や学校に出向き、その場で検査をすることもあるでしょう。
このように、あらゆる場面で医療に貢献しています。

診療放射線技師になるには?

診療放射線技師になるには、国家資格である「診療放射線技師免許」が必要です。
診療放射線技師免許の試験を受けるには、文部科学大臣が指定した学校か、都道府県知事が指定した診療放射線技師養成所(大学や専門学校)に進学し、3年以上の修学を終えるのが条件となっています。
国家試験に合格して無事診療放射線技師免許を取得することで、診療放射線技師として活躍できます。

日本では数少ない放射線の照射が認められている職業

診療放射線技師は、放射線の照射が認められている日本で数少ない職業のひとつです。
診療放射線技師以外では医師と歯科医師のみが、放射線照射を許されている職業となっています。
医師や歯科医師と違って、診療放射線技師は主に放射線に関する専門的な検査や治療に集中できるのが特徴です。
多忙な医師のサポートができる職業であり、放射線の業務における非常に貴重な役割を担っています。

診療放射線技師の仕事内容

診療放射線技師の仕事は、いくつかの内容に分かれています。
以下の項目を参考に、どのような仕事をする職業なのかをチェックしてみましょう。


発見のプロ

診療画像の撮影や検査

診療放射線技師は、放射線を用いた診療画像の撮影や検査などを仕事とする職業です。
体の様々な部位に対してX線撮影をしたり、骨密度の検査を行ったりといった専門的な業務を担います。

具体的には、以下のような撮影・検査業務があります。

・一般X線撮影(胸部、腹部、骨の撮影など)
・乳房X線撮影(マンモグラフィー検査)
・X線CT検査
・造影X線検査
・血管造影検査
・骨塩定量検査(骨密度検査)
・回診X線撮影(ポータブル撮影)
・核医学検査(RI検査)
など

診療放射線技師の撮影・検査業務にはさまざまな種類があり、その全てについての理解と正確な技術が必要です。

放射線治療を行う

診療放射線技師は、放射線を用いた治療を行うのも仕事です。
放射線治療は主にがんに対して活用され、頭頸部のがん、食道がん、肺がん、乳がん、前立腺がん、喉頭がんなどに効果があるとされています。
放射線治療だけで治るがんもあれば、放射線治療を実施してがんを小さくしてから、切除することで治療する方法もあります。
いずれにおいても診療放射線技師の専門知識・技術が治療に欠かせないものであるため、今後も仕事の需要は高まるでしょう。

放射線を使わない仕事もある

診療放射線技師の仕事には、放射線を使用しないものもいくつかあります。
例えばMRI検査(磁気共鳴画像)、超音波検査、眼底検査なども診療放射線技師の担当領域ですが、これらの検査には放射線が使用されません。
「診療放射線技師=放射線を使った検査や治療が仕事」というイメージがありますが、必ずしも放射線を活用するわけではないのです。
そのため診療放射線技師は放射線の知識・技術に特化したスキルを身につけるだけでなく、関連する検査機器の使い方や診断方法にも精通する必要があります。

放射線に関する管理業務

診療放射線技師は、放射線に関するあらゆる管理業務を行うのも仕事です。
例えば検査や治療に使用する放射線機器を管理し、いつでも適切に使えるように整備・点検を行います。
そのほか、患者さんの浴びる放射線量の管理と記録も担当し、被ばくのリスクを回避することも仕事です。

まとめ

診療放射線技師は、放射線を用いて患者さんの身体の検査や治療を行う職業です。
医師に代わって放射線による専門業務を担当できるので、その存在が重要視されています。
今後も診療放射線技師の需要は高まり、その仕事を必要とする人たちの元で活躍できるでしょう。
この機会に診療放射線技師の基本と仕事内容を確認して、将来の進路として検討してみてはいかがでしょうか。