Vol.23 兵庫県

「一撮入魂」!一枚の画像の奥深さが私を成長させてくれる。

高橋 朋子さん

財団法人 神戸市地域医療振興財団
西神戸医療センター 放射線技術部 勤務

取材日 2011/9/30

診療放射線技師になろうと思ったきっかけ、は?

中学時代はソフトボール部。靭帯が切れたり骨折したりしては病院のお世話になり、通院中に診療放射線技師の方と仲良くなりました。そこでドクターがどれだけ見やすい写真を撮るかは、機械が進歩しても技師の技量次第という話に興味津々。その頃から将来は医療系へ進もうと考えていたところ、高校の授業で乳がんについて調べる機会があり、マンモグラフィ検査を知りました。乳がんは増加しているのに女性診療放射線技師はまだ少ない。じゃあ私がなろう!と京都医療科学大学への進学を志しました。

仕事のやりがい

大病院ではいろんな検査があって勉強になりますが、最初は撮影だけで精一杯。でも最近、自分の撮った画像を見て骨折や病気の場所が読み取れるようになってきました。怒られてばかりの上司から「うまくなったなぁ」と言ってもらえた時は、内心「やった!」ドクター、ナースとのチーム医療は、全員で患者さんを治せたという達成感があります。私もレントゲン撮影の一枚一枚に魂を込めている技師長を見習い、どんなに多忙でも流れ作業はすまいと心に誓いました。今の目標はCTを上司から任せてもらえるようになることです。

学生時代について

「第1種放射線取扱主任者」試験の準備で忙しくなるまでは野球部のマネージャー。パン屋などでアルバイトをしながら国家試験合格をめざして頑張りました。印象に残る先生の言葉は「入った病院では『郷に従え』」。授業で習った撮影法はあくまでも基本。就職先の病院独自のチューニングや撮影法にも、抵抗なく入っていけました。私は下宿生だったので、休日は友だちと京都市内に出かけてリフレッシュ。同じマンションの友人とは今も仲良しで、時々情報交換をしています。