令和2年度 新入生の皆さまへ 学長からのメッセージ

遠藤啓吾学長からのメッセージ

95名の新入生を新しく本学の一員として迎えることになりました。皆様おめでとうございます。本来ならば多くのご父兄や来賓の臨席のもと盛大な入学式が行われるはずでした。

しかし、新型コロナ肺炎の影響で、ゴールデンウイーク明けまで大学は閉鎖され、教室を使った対面講義は5月7日から始まる予定です。

当分の間、パソコンやスマホを使った自宅での遠隔授業、オンライン講義が主となります。新型コロナ肺炎の影響で、本学だけでなくほとんど全ての大学も事情は同じです。新入生の皆様の心の中は、新しい大学生活への期待よりも、これからの大学生活はどうなるのだろうかという、不安の方が多いのではないでしょうか。ただ皆様の不安に対しては、我々教職員が一丸となって対応させていただきます。

遠藤啓吾学長
京都医療科学大学 学長 遠藤啓吾

本学は創立93年目を迎えた、日本で一番古い診療放射線技師の養成校です。この93年の間に診療放射線技師の仕事はどんどん増えました。話題の新型コロナ肺炎の診療でも、肺のX線撮影、肺のCT撮影を行って初めて正確な診断・治療ができるのです。診療放射線技師が未知のウィルスの脅威の中、使命感と責任感をもって新型コロナ肺炎患者のX線撮影を行っています。

病院に来るのは病に苦しむ病気の人々です。患者を思う優しい心、患者に寄り添う姿勢がとても大切になってきます。大学では技術的なこと、専門的なことだけでなく、国語、英語などの語学、文学、コミュニケーション、倫理学など一般教養も学びます。これらは仕事と無関係に見えるかもしれませんが、毎日の仕事、人間の成長には一般教養が欠かせません。
「どのような仕事であれ、必ずその人の性格、その人の人間性が現れます」「優れた人間性が無ければ、一流の職業人にはなれません」
時代はどんどん進んでいます。皆様はこれから50年間以上仕事することになるでしょうが、50年後の医療が、50年後の日本が、50年後の社会がどうなっているか、誰にも予測できません。急速に進歩する医療技術に対応するには、自分で一生懸命調べ、自ら主体的に勉強する姿勢を身につける必要があります。この自主的に勉強するところが、高校と大学との違いです。大学では「自ら常に学び続ける」習慣を養いましょう。そして「変化に対応できる知性」、「混沌とした時代、新しい時代に対応できる能力」を身につけてください。

本学は創設93年という長い歴史がありますが、この長い伝統、多くの先輩が本学の財産です。先輩の築いてきた良い伝統を、新入生の皆様がさらに発展させ、より良い素晴らしい大学にしなければなりません。
本学の建学の精神は、創立以来
「品性を陶冶し、有為の技術者を養成する」です。
皆様が品性に優れた、優秀な技術者になるように指導することが我々教職員の使命と考えています。

新型コロナ肺炎も人間の叡智によって必ず克服されます。しかし、それまでは強い危機感をもって慎重に行動するよう心掛けてください。皆様が本学において実り多い、楽しい4年間の学生生活を送ることができることを確信しています。

令和2年4月3日